よく「親族に夫(妻)のことを話したら筒抜けだった」「友人に夫(妻)の浮気について相談し、離婚を仄めかしていたら先手を打たれてしまった」といった話を耳にします。
友人や親族は身近な存在だけに、自分の味方だろうと思ってつい話してしまうもの。離婚以外の仕事のことや家庭生活のことなどを、つい愚痴交じりで話してしまうこともあるはずです。
ただ、離婚において友人や親族への相談は基本的に厳禁。当事務所のスタッフが実際に見てきた離婚では、親族や友人に相談してしまったからこそ離婚が難しくなったケースは多々あります。
友人や親族に離婚について話してしまったせいで離婚が難しくなった事例を2つご紹介します。
事例①友人や親族が離婚のことを配偶者に伝えてしまった
Aさん(妻)は友人である女友達にいつも家庭や夫のこと、育児のことなどを相談していました。そのため、つい雑談の流れで「夫との離婚を考えている」「離婚の準備を進めている」と話してしまいました。女友達がまさか夫に話すとは思わなかったのです。
女友達はAさんとの夫とも知り合いだったので、買い物で会った拍子につい「離婚するんだって?」と話してしまいました。Aさんは夫に内緒で離婚準備を進めていたのに、女友達のせいで夫が離婚準備に気づいてしまったのです。
Aさんは離婚準備を知った夫と揉めに揉め、離婚準備が進まないうちに離婚。しかも、財産分与や養育費でも揉めてしまい、かなり離婚が難航してしまいました。
事例②義両親が良かれと思って離婚のことを伝えてしまった
Bさん(妻)は夫の不倫に悩んでいました。いずれ夫とは離婚するつもりで不倫の浮気も収集中です。
そんなある日、Bさんは義両親と自分の両親に夫の不倫のことを話してしまいました。義両親とBさんの両親は腹を立て、Bさんに内緒で夫を呼び出して叱りつけました。結果、夫にBさんが不倫に気づいていることがバレ、証拠の収集が困難になってしまいました。
義両親や自分の両親が良かれと思って行動したことがBさんの足を引っ張ってしまった事例です。
芸能人の離婚を見ていると、本人たちが離婚を発表する前に「周囲の話によると離婚は秒読みらしい」など、ニュースとして出回ることがありますよね。芸能人でなくても、他人に話してしまうと、そこから話が伝わってしまうことは珍しくありません。特に親族や友人は注意したい相手です。
友人や親族に話したことで離婚がこじれてしまうことや、浮気の証拠集めが難しくなってしまうこと、離婚準備を妨害されることはよくあります。
離婚をスムーズに進めたいなら、友人や親族への相談はNGです。離婚をスムーズに成功させたいなら、プロへの相談をおすすめします。プロなら配偶者に情報がもれることもありませんので、安心して相談できます。
離婚をお考えなら、ぜひ当事務所へご相談ください。