国と国を超えて結婚する国際結婚。
結婚するときはロマンを感じますが、いざ結婚生活をスタートすると「合わない」「離婚したい」と考える夫婦は少なくありません。
国際結婚での離婚率は2組に1組といわれており、日本人同士の結婚の離婚率である3組に1組を超えています。国際結婚しても半分の夫婦は離婚するのが現状ということです。
国際結婚した夫婦が「離婚したい」と考えるのはどのような原因からでしょうか。離婚を専門にしている当事務所が国際結婚の離婚原因について調査し、独自にまとめました。
①国際結婚後に価値観の違いに気づき「離婚したい」と思うようになった
国が違えば価値観も常識も、考え方も違います。食文化や習慣なども違いますから、結婚後に違いが浮き彫りになり「離婚したい」と考える夫婦は少なくありません。
つき合っているときは我慢できても、いざ家族になってみると「我慢できない」「しんどい」と感じることもあります。食生活の違いや育児への考え方、金銭への価値観の違い、恋愛や不倫への考え方の違いなど、国際結婚後に不和・意見の違いを話し合いで解決できず「もう離婚したい」と諦めてしまうケースがあります。
実際、国際結婚後の離婚では価値観の違いがよく原因として挙げられる他、離婚相談時にも妻(夫)が「価値観(考え方)の違いで、もう一緒に暮らすのも嫌。早く離婚したい」とおっしゃることが多いです。
②言葉の壁が深刻で「離婚したい」と思うようになった
国際結婚では夫婦が話す言語がばらばらというケースも少なくありません。
夫は英語を話すが妻は日本語。妻は英語と日本語を話すが、夫はロシア語。このように、共通の言語でコミュニケーションを取りにくい国際結婚した夫婦も実際にいます。
国際結婚後に「自然と言葉を覚えるだろう」と思っていても、相手の話す他言語をマスターするのは意外と難しいもの。言語の壁によってコミュニケーションを上手く取れず、「離婚したい」という気持ちが強くなることがあります。
言語の壁によって夫婦の問題を話し合いで解決できないことから、離婚にいたるケースも多くなっています。
③夫(妻)の家族との関係やホームシックから「離婚したい」
国際結婚では妻(夫)が自国以外に住むケースが多いといえます。そのため、簡単に自分の国には帰れません。ホームシックから結婚生活が破綻し、離婚したいという気持ちになることがあります。
また、妻(夫)の両親はそれぞれ別の国の人です。夫婦とそれぞれの両親の相性や考え方が合わず、「離婚したい」と手続きをする夫婦も少なくありません。
国際結婚でも「離婚したい」という気持ちは付きものです。
国際結婚での離婚したい気持ちを抱えているなら、いずれかのタイミングでプロに相談してみてはいかがでしょう。
当事務所は離婚問題の解決を得意としています。国際結婚で離婚したいというお悩みがあれば、まずはご相談ください。