夫の浮気が原因のケースで弁護士の介入により有利に離婚できた事例
中学生の子供を持つ依頼人(妻)は夫の浮気に頭を悩ませていました。
浮気が発覚する度に「もうしないから許して欲しい」と言われ、子供のことを考えて婚姻関係を継続していました。
しかし夫は二度、三度と浮気を繰り返しました。
ほとぼりが冷める頃にまた浮気をするのです。その度に「許して欲しい」と言うのですが、まったく懲りる様子がありません。
ついに離婚を決意した妻は金銭的に有利な条件で離婚したいと希望し、弁護士に解決を依頼しました。できるだけ話し合いで解決したいという意向です。
相談内容と背景
依頼人である妻の希望は金銭的に有利な条件での離婚と、浮気相手である女性への慰謝料請求でした。
依頼人の家庭には住宅ローンの返済が残っています。子供も私立高校を進学先として希望していました。
具体的な志望大学は決まっていませんが、依頼人の意向は、私学・国公立問わず子供の好きな学校に進学させたいというものでした。
離婚による金銭的な困窮が原因で子供の将来の選択肢を狭めたくないと強く希望していました。加えて、子供が父親の浮気に嫌悪感を持っていることから、親権は依頼人が取りたいという話でした。
また、浮気相手である女性は浮気発覚後に謝意がまったく見られなかったとのことで、離婚とは別に慰謝料請求も検討したいという話でした。
ただし優先順位は、養育費を含めて金銭的に有利に離婚したいという希望が第一であるとのことでした。
弁護士による解決方法
依頼人が話し合いでの解決を強く希望していたため、弁護士が直接相手と交渉しました。
金銭面の充実は子供の将来に不可欠であることを強調して交渉を重ね、最終的に相場よりも高額な養育費の支払いを大学卒業まで行うことと、住宅ローンは夫が返済することで合意しました。
財産分与については、住宅ローン残額を差し引いた財産を前提として交渉しました。また、夫は依頼人が親権を持つことにも同意しました。代わりに慰謝料請求をしないことで依頼人も同意しました。
弁護士が代理人として全ての交渉を行ったことで、養育費や親権の面で有利に離婚できたケースです。
離婚には合意していた夫婦が離婚条件の決定に弁護士を活用した事例
夫が依頼者のケースです。
夫婦は長い期間別居しており、子供は別居中の妻と暮らしています。
夫婦は既に離婚に同意していますが、離婚に際しての条件が合わず話し合いがまとまりません。
後に揉めないように明確な離婚条件を取り決めたいと考えています。
双方が離婚の条件を決めるために話し合いを望んでおり、それぞれが代理人(弁護士)を立てて離婚条件について話し合いました。調停に至らず話し合いで解決できたケースです。
相談内容と背景
双方が自分の条件を押し通して話し合いが長期化することは望ましくないと考えていました。
夫からのヒアリングでは「離婚条件も大切だが、なるべく早く離婚したい」とのことでした。
離婚には双方同意しており、親権も妻が持つことで同意していました。しかし、養育費の額と財産分与の金額で折り合いがつかず、このままだと話し合いが長期化してしまうことを懸念して弁護士に相談しました。
当事務所には夫からの依頼です。妻は別の弁護士に依頼し、話し合いを行いました。また、養育費や財産分与に関して弁護士と依頼人が調整を行い、夫婦が納得できる金額で離婚協議書を作成することになりました。
弁護士による解決方法
本件は長期化の可能性があった案件です。離婚には合意しているものの離婚条件で折り合いがつかず、弁護士が提案をしてもなかなか条件面で双方の同意を得られることはできませんでした。
途中で調停をしようという話も出たのですが、調停だとどうしても長引いてしまう可能性があるため短期での離婚は難しくなる可能性が高いことを説明しました。
依頼人の希望が早期での離婚だったため、なるべく条件に添いつつも早期の離婚ができるように話し合いを重ねました。話し合いでは、離婚の条件に優先順位をつけることを双方に提案し、上手くまとめることができました。
最終的に調停をすることもなく、夫婦双方が納得する離婚協議書を作成することができました。離婚まで要した時間も一カ月半と、短いものでした。
双方弁護士がついてアドバイスすることにより、納得できる条件で早期の離婚ができた案件です。